撮影時の5W1H

映像表現における5W1Hとは?

文章表現で大切な基本として、誰が(Who)・何故(Why)・何を(What)・どこで(Where)・いつ(When)・どのように(How)の5W1Hという要素があります。
これは、映像表現でも同じこで、どのような映像作品であってもこの要素は絡んできます。
ビデオ撮影でもこの5W1Hにある誰が(Who)・何を(What)・どこで(Where)・いつ(When)という要素については気をつけて撮影し、表現した方が良いのです。

映像での5W1Hの考え方

では、映像表現においての5W1Hは、どのように考えるのが正しいのでしょうか。
まず誰が(Who)については、撮影する被写体となる人物などになります。
そして何を(What)は撮影する人物など被写体の行動、どこで(Where)は撮影を行うその場所、いつ(When)は撮影をする季節や日時などになります。
こういったポイントに気をつけて撮影すると、誰が見ても分かりやすい映像になります。
逆に、いつ(When)ということが分からない映像になっていると、後から見直した時にこの映像はいつ撮ったものだっただろうか、という事態になってしまいます。
これは、どこで(Where)でも同じで、どこで撮影した映像なのかが分かるような撮影をしていないと後で見た時、これはどこの映像なのか、どこで撮影したものなのか、ということが分からなくなってしまうのです。

いつ(When)を映像で表現するにはどうすれば良いのか、ということですが、日時を特定するような映像表現は確かに難しいものです。
ですが、何時何分なのか、という細かい点まで分かるようにする必要はさすがにありません。
撮影しているのが朝なのか夕方なのか、昼なのか、季節はいつ頃なのか、ということが最低限分かるような撮影であれば問題ありません。
たとえば、季節感のある木々や花などの植物、軒下に吊られた風鈴や七夕の短冊、クリスマスツリーや雪景色などが映っていれば、ある程度の季節は伝わります。
また朝に撮影したならまだ日が高くなっていない雰囲気、店の支度をしている様子など、昼間であれば高く日が昇っている様子、人々の活動的な動きなど、夕方であれば日が落ちてきている様子や夕日、学校帰りの生徒など、ある程度の時間帯が伝わるような情景を入れるのです。

どこで(Where)を表現する場合は、たとえばですが公園の名前が分かるような看板、街中であれば特定できるような有名な建物や高層ビル、駅前であれば駅の名前が分かるようなもの、交差点などで地名の分かる標識など、ある程度の場所の特定ができるようなものを撮影しておきます。

映像作品ではナレーションや音声に頼ることも可能ですが、それに頼らずに最低限の情報がきちんと伝わるような映像を撮影する、という意識を持つことが大切です。